@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00001015, author = {柴村, 恵子 and 織田, 恵子 and シバムラ and オダ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "東南アジアのうち,中国南部および西南部からインドシナに至る広範囲の地域には,民族学の宝庫と言われるほど多種多様な民族が住んでいる.この中でタイ国北部,ビルマ,ラオスの国境附近の山岳地帯に住むアカ族は,特殊な習俗を持つ.特に女性の民族服飾に特色を持つため,それについて実物と文献により研究を行った.彼らの生活習俗を詳細に調べると次の様な特徴がみられる. 1.食生活は焼畑農耕により得られる陸稲,雑穀などを主体とするが,豚,犬,鶏などの家畜,家禽も飼育し食用とする. 2.信仰はアニミズムを深く信じているが,中でも祖霊""ネ""を中心に神々を崇め,村の入口には悪霊の侵入を防ぐ門が作られたり,信仰の違う人々をよそ者として警戒する慣習がある. 3.衣裳について (1)この種族は女性の衣裳を重視し,男性は伝統の服装を身につけない女性には求婚しないし,その様な人の作った料理は食べないという厳しい慣習がある. (2)男性の衣服は他の種族とあまり変わらないが,女性の衣服は華麗で手が込んでいる. (3)装飾には,ボタン,コイン,貝,植物の実,高価な飾り鋲などを用い,帽子には装飾過剰と言われる程の飾りをつけ,サルの毛の束や犬のしっぽなども装飾用として用いる. (4)衣服の生地は綿や麻から紡ぎ,藍で染めた厚手の布を用いる.以上アカ族の生活習俗について述べたが,アカ族など山地民族も平地民族との文化交流が近年急速に進み,彼らの生活パターンが変化しつつあり,今日堅持されている女性特有の服飾にも次第に変貌が見られる様になった.そこで伝統ある民族服が現存する間に記録に留めたいと考え,近い日に現地を訪ね実際に見,確かめて調査研究を進める予定である.最後に本研究をまとめるにあたり,終始懇切な御指導を下さった岐阜大学教授中野刀子先生,親切な御助言を頂いた名古屋大学教授栃原きみえ先生,貴重な資料の提供と御助言を頂いた名古屋女子大学教授佐藤正孝先生および国立民族学博物館助教授大丸弘先生に厚く御礼申し上げる次第である."}, pages = {15--24}, title = {東南アジアにおける民族服の研究(第2報) : タイ国アカ族の民族服飾}, volume = {27}, year = {1981} }