@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00001019, author = {古川, 智恵子 and 豊田, 幸子 and フルカワ and トヨダ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "以上大裁男物長着の着丈と揚下り位置の設定について着用実験を行ない,検討した結果,次の結果を得た.1.被験者の体型分類の結果は,普通体型が約80%と最も多く,次いで肥満体型12%,痩身体型の順にみられ,年令別では40~50才代が最も多く,全体の約60%をしめた.身長は,150~179 cmの間に分布がみられ,平均身長は167 cm,標準偏差5.57であった.周径項目の胸囲,胴囲,腰囲の各計測項目間の寸法差は,痩身体型が最も大,肥満体型は最も小,普通体型はその中間の差で,各々の体型の特徴をよく示した.2.着用実験により求めた着用に必要な着丈は,従来の身長から割出された身長×83/100および,第7類推から外果高までの計測方法による計測値よりも大の傾向を示し,統計処理の結果,いずれの体型の間においても1%の有意水準で差がみられた.3.着用に必要な着丈と頚側点から外果高までの計測方法による計測値との間にはいずれの体型間にも差はみとめられず,したがってこの寸法を着丈に使用してもよいと考えられる.この寸法の身長に対する比率は84/100である.4.男物単衣の揚下り寸法は,着衣実験の結果,普通体型,肥満体型,痩身体型とも,身長から割り出した身長/4+9cmの袖丈寸法とほとんど差がみられず,検定の結果,有意差はみとめられなかった.したがって,揚下り寸法の最適値として上記の割出し袖丈寸法を用いても適合するものと考えられる.5.前報における既製和服のサイズ構成について,今回の実験結果から考察すると,身丈サイズは多サイズみられ適合範囲は広い.袖丈寸法は身丈に対して大半が規準袖丈より2~3cm短かい寸法で構成され,揚下り寸法も大半が袖丈と同寸の位置に設定されている.したがって揚下り寸法は最適値より2~3cm上の位置にあるものと考えられる.しかし着帯の帯幅は8~9cmであり,その1/2が4~4.5 cmで,上記揚げの縫目位置は帯幅の範囲内におさまる寸法てある.したがって着姿には影響なく,既製和服のサイズ構成は,クリティカルで妥当であると考えられる.今回の実験により,従来体型との関連性について具体的に明記されていなかった男物長着の着丈寸法および,揚下り寸法設定について一応実証的にとらえることが出来たものと考えるが,今後は授業面で更に検討を重ねて行きたい.終りに本研究の調査実験に御協力下さった本学被服コースの学生諸姉および御父兄の皆様方に深く感謝いたします."}, pages = {55--62}, title = {和服の寸法設定に関する研究(第2報) : 大裁男物長着の着丈・揚下り寸法設定についての考察}, volume = {27}, year = {1981} }