@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00001052, author = {谷, 由美子 and 青木, みか and タニ and アオキ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "体操競技者の試合前短期間の減食が,背筋力ならびに体成分などへおよぼす影響について検討するため,平均年齢19.7歳の大学の女子器械体操部員5名(1日練習時間約4時間)を被験者として実験を行なった.減食期間は試合前約40日で減食方法は自由とし,この間採血2回,採尿3日(各練習前と練習後に計6回採尿),栄養調査3回行ない,血液および尿中成分の測定ならびに栄養摂取量の算出を行なった.1)栄養摂取量は,減食5週経過時が最低で,エネルギー1,393±415kcal,蛋白質36±10gとなり,20歳女子栄養所要量と比べて,Ca,FeおよびビタミンAが著しく少なかった.減食6週経過時における熱量素のエネルギー比は,蛋白質13.1%,脂質36.3%,糖質50.6%であった.2)減食によって体重は1.24kg,体脂肪もほぼ同じ1.04kg減少し,背筋力は増加した.3)減食によって血清蛋白質,Hb量,Ht値,アルブミン量はほとんど変動なく,血糖は著しく低下した.LDHおよびCPK活性は顕著に亢進した.血液中の脂質成分については,HDL-CH,T-CH,NEFA,ビタミンEは増加し,TGは有意に(p<0.05)減少したα-LPの比率は増加し,β-LPの比率は減少したため,α-LP/β-LPは増加傾向がみられた.HDL-CHについては,減食よりむしろ試合に向かっての練習量の増加の影響がより大であったと考える.4)1時間当りのクレアチニン排計量は減食とともに減少傾向がみられ,総窒素排泄量は増加し,体蛋白質の異化亢進が考えられる.5)血液および尿中成分について,女子器械体操競技者と一般女子学生を比較すると,体操競技者の方が血糖,TBA価,TG(p<0.05)は低く,HDL-CH,T-CH,α-LPは高く,脂質成分に運動の影響が顕著にみられた.また尿中成分については,クレアチニン(p<0.05)は体操競技者の方が多く,総窒素排泄量(Cr比,p<0.05)およびビタミンB_1排泄量(Cr比,p<0.05)は一般学生の方が多く,体操競技者は蛋白質およびビタミンB_1摂取量が不足傾向である反面,一般学生より練習による筋肉の発達が著しいと考えられる.終りに本研究にあたり実験の一部を担当して下さった中京大学運動生理研究室の北川薫助教授,松岡弘記氏ならびに栄養調査のご指導をいただいた本学栄養指導研究室の熊沢昭子教授,酒井映子講師および被験者としてご協力いただいた中京大学体育学部の学生諸姉に深謝します."}, pages = {85--93}, title = {女子器械体操競技者の試合前の減食が尿および血液成分ならびに背筋力におよぼす影響}, volume = {28}, year = {1982} }