@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00001079, author = {石川, 和代 and イシカワ, カズヨ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "「冬の夢」の主人公デクスターは中流階級の店主の息子である.彼は14歳の時に上流階級ののカントリークラブのキャディーをするが,秋から冬にかけて閉鎖しているカントリークラブの雪におおわれた芝生の上をスキーで滑りながら将来の夢を心に描き,彼の心は富や地位や特権などのイメージで満たされる.春になってカントリークラブが開いた後,彼はジュディーという11歳の少女に出会うが,この出会いが彼の夢に拍車をかけ,彼は彼女の住む世界にあこがれを持ち,彼女は彼の夢を形成する「きらめく物」の1つとなる.彼が有名大学を出て青年実業家となったある時,昔キャディーをしていたカントリークラブで,とても美しく成長したジュディーに再会し,彼女を恋してしまう.彼は純粋に彼女を愛するが,彼女は男性が自分のものになるとすぐあきてしまう女性で,彼女にとって男性はおもちゃみたいなものである.ジュディーと結ばれないと思った彼はアイリーンと出会い婚約する.それを知ったジュディーは,彼を再び自分のものにしようと彼に近づく.するとデクスターは何のためらいもなくアイリーンとの婚約を解消するが,1ヵ月後に彼は再びジュディーに捨てられる.しかし,たとえジュディーは彼の手の届かない存在だとわかっても,彼はジュディーを愛し続けるのである.そして7年後,ジュディーを除いて彼の冬の夢は実現し,彼はウォール街の裕福な資本家になっている.彼は客の話から,ジュディーには今では酒飲みの主人や子供がいて,昔の美しさは色あせてしまっていることを知る.彼は客が帰った後,事務所のソフフーに横たわり,何かを失った悲しみに泣きくずれる.以上のようなあらすじを考慮し,主人公デクスターが失ったものは何かと考えるとき,それは過ぎ去った過去のものであっても,常に彼の心の中にあった若くて美しいジュディーのイメージではないかと思われるのである."}, pages = {317--320}, title = {"A Study of Fitzgerald's ""Winter Dreams"""}, volume = {28}, year = {1982} }