@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00001264, author = {八田, 耕吉 and ハッタ, コウキチ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "1.庄内川は, 1970年代の前半に陶上の流入で無機汚濁が進み,河川水は常に白濁化していたため,水生昆虫の生息は殆どみられなかった. 1980年代になると,各種規制の効果から無機汚濁は滅少したが,有機汚濁が新たな問題となり,耐汚濁性種の割合が,26~74%と高く,その個体数も非常に多くなっている. 2.アミメカゲロウの大発生は,家庭雑排水による富栄養化と川底への土砂の堆積,河床の安定,流量の安定や小雨などによる流水量の減少など生息に良い条件がそろった結果,この種の特異性(短命,一斉羽化,交尾産卵習性)と重なり,発生の要因がととのったためと考えられる. 3.庄内川での底生動物群集の特徴は,匍匐型が約半分を占め,矢作川と同様にマダラカゲロウ類が多い.しかし,矢作川では種類数は多いが,庄内川では種類数は少なく,オオマダラカゲロウとクロマダラカゲロウが殆どである.よく似た生活型を示す長良川や揖斐川では〓翅目とヒラタカゲロウ類が多い.造網型は上流域で多いが,豊川と木曽川ではヒゲナガカワトビケラやシマトビケラ類と種類数も豊富であるのに対して,矢作川ではオオシマトビケラが多く,庄内川ではコガタシマトビケラが多いことが特徴である. 4.庄内川は,オオマダラカゲロウ,シロハラコカゲロウ,コガタシマトビケラなどの比較的有機汚濁に強い特定の種の個体数が多く,多様性が低く富栄養化が進んでいることをあらわしている. 5.庄内川の中流域で浮游型が多くなり,下流域になると典型的な都市汚染型の河川の常として,生物が殆ど生息できない状態となっている."}, pages = {147--153}, title = {東海地方主要河川における底生動物群集の遷移(第2報) : 庄内川の底生動物}, volume = {34}, year = {1988} }