@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00002081, author = {田畑, 洋子 and タバタ, ヒロコ}, journal = {名古屋女子大学紀要. 人文・社会編, Journal of Nagoya Women's University. Humanities・social science}, month = {Mar}, note = {P(論文), "心理学関連の専門誌13誌(1987年~1996年)に発表された事例研究の中から母子関係について考察がされている論文を検索した。検索された45論文について内容面から分析をした結果,以下の点が明らかになった。1.いずれの年代においても,子どもの問題解決を考える過程において母親の側の問題が顕現してくることがみられる。3世代に亘る問題が露呈されることもあり,世代間伝達の様相が示されている。2.面接で扱われるテーマとしては分離一個体化の問題として要約することができる。母親の分離一個体化が子どもが親から自立して,自己を確立していくことを促進していっている。また,思春期以降においては父親の力が必要になることも示されている。3.治療者の役割としては,母親と子どもの外的・内的な関係を視野に入れるに留まらずに家族の歴史までを考慮する視点を持つことが必要である。また,乳幼児期においては母子関係を直接に取り扱う母子治療を使ったり,母親への直接的なアプローチが困難な場合には夢や箱庭等の表現により内的イメージの変容をはかったりなど,各年代において,また各事例においての連切な方法をとることが要請されてくる。4.子どもの各年代の特徴は以下の通りである。乳幼児期においては,母親のその母との内的関係の修復により,現実の子どもとの関係が改善される。学童期においては母子双方が心理療法を受けることにより内的な成長を遂げ,互いの内的イメージを変化させる。現実的・外的な関係の変化も可能である。思春期・青年期においては,外的関係の変化は困難になる。母子双方が分離の課題を達成することにより,その内的関係を変化させると考えられる。なお,今後の課題は自験例の面接過程を詳しく検討し,上記の仮説を検証していくことおよび母子関係修復過程のモデル図を提示することである。"}, pages = {167--176}, title = {事例研究法による母子関係の研究(2)}, volume = {46}, year = {2000} }