@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00002148, author = {松山, 正彦 and マツヤマ, マサヒコ}, journal = {名古屋女子大学紀要. 家政・自然編, Journal of Nagoya Women's University. Home economics・natural science}, month = {Mar}, note = {P(論文), "同じ仕事を処理するためのパソコンソフトも,各種各様のものが市販されるようになった現在,ソフトの使い勝手が話題となる.ソフトの良否を問題とするには,対象となるユーザーの技術的なレベル,使用目的,場所および使用頻度などの具体的なコンセプションをはっきりさせなくてはならない.例えばCADシステムにおいても,正確で精度の高い作図は期待できないが,ワープロ付きの個人用CADのような,本来の目的より多様性を特徴とするような複合ソフトも有効となる.そして,先に示したようなソフトの利用環境に立脚した,入力デバイスの速度,精度,疲労度および操作性などについて研究がされるようになった.日本語ワープロについては,1987年に発表されて以来,職場や家庭に普及し, 1989年度はノート型,ラップトップ型およびディスクトップ型など含めて276万台も販売された.それらは個々の特徴を持ち,2万色に近い自然画モードの表示,印字イメージどおりの画面表示,高印字品質の印刷機能,化学式や科学構造式の作図限界と処理速度をあげることによりCADを目指したものなど,性能の向上が図られている.また形態的にも,小型軽量化を目指したもの,反対に,入力や文書の編集作業はパソコンで,文書管理や翻訳処理はホストコンピュータで分散処理するような大がかりのものもあるさらにこれらのワープロ専用機の他に,パソコン上で操作されるワープロソフトも,国の内外を問わず非常に多く利用されている.このワープロに問しては,種々の利用環境に立って,使い勝手の研究がなされており,文字の変換精度の高揚文字入力に当たってのキーストローク数の低減ユーザーの習熟レベルとユーザーインターフェースの関係最適キーボードの設計と操作性などの研究例がある.しかし,通産省の実態調査などによると,新規にワープロの技術習得を志した者の8割りの者が,マニュアルを理解できなく,操作困難になったといわれている.これについて筆者は,個人の意欲と能力の他に,ソフ斗に添付されたマニュアルの,説明書きの不親切さや不明確さにもよるが,仕事に当たっての各種の作業の分岐方法が,ディスプレイに表示される画面からのみでは理解し難く,ユーザーの処理希望の作業を,どのような手順で進めたら良いのか,一見して判断し難いためと推測する.一方,数種のワープロの操作方法にある程度熟知している者でも,自分の現在使用しているソフトが,新しいワープロに比較して多少能力が落ちても,従来の慣れたものを引き続き使用するケースが多い.これはソフトを入手するための金銭的な出費を控えることも一部考えられるが,それよりも,現在市販されているワープロにおいては,新しいワープロに慣れるために,多大な時間と努力を要するためでなかろうかと推測する.新しいワープロを手にした場合,ワープロ技術が初心な者に比べて,数種のワープロの操作方法にある程度熟知している者でも,さほど短時間で操作方法を習得することは難しいように思う.ワープロに限らず,どのような利用環境で使われるどんなソフトであっても,ソフトを製作するに当たり,処理される各種の仕事の分岐方法の的確性,総メニュー画面から次第に分岐し末端化するワーク面面への作業ルートの構築方法,および個々の面面のデザインの善し悪しが,問題とされなくてはならない.そこで筆者は,パソコンで走る一般ソフトの代表として,ワープロソフトを取り上げ,被験者が身に付けたワープロの知識と習得技術よって,それまでに操作されたことのない新規のワープロソフトの操作技術の習得時間に差があるか否か調べ,より使いよいワープロソフトとはどのように設計するとよいかを調べた.そして,その実験結果を一般ソフトの設計にも適用し,どのような点に気を付けて設計すれば使いよいソフトになるか,研究者察したので報告する."}, pages = {141--149}, title = {ソフトウェアで表示される画面のデザイン(第1報) : ワープロにおける分岐作業への所要時間}, volume = {37}, year = {1991} }