@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00002191, author = {田中, 浩光 and タナカ, ヒロミツ}, journal = {名古屋女子大学紀要. 家政・自然編, Journal of Nagoya Women's University. Home economics・natural science}, month = {Mar}, note = {P(論文), "回帰分析では,結果として得られる推定回帰式の解釈に困難をきたすことが多い.また,手許の回帰データに対し,特定の観測値(観測個体)・観測特性項目の削除,あるいは新たな追加から推定回帰式が一変することも往々にして経験する.推定結果の不安定さが問われることになる.分析の目的が予測にある場合でも,この難点を避けることは容易ではない.推定回帰式の脆弱さは対象とする母集団の規定,観測特性項目の選定,標本抽出の設計,観測機構,推測方式などに因ると考えられる.推定回帰式に実質的な解釈を付与するには,とくに標本抽出過程,観測機構に起因する影響の評価に関心を払わなければならない(田中(1993 b)).無理な解釈を強いる,これらの原因として説明変数間に相関の強い場合が考えられる.所謂,多重共線性の問題が惹起する.とくに,観測研究の場に限局すると,データは計画・管理の側面から離れて収集の側面が強く,その説明変数行列は非直交,あるいは準特異になることもまれでない.Mason(1975)に依れば,多重共線性の生起には観測研究にまつわるモデルの不完全規定,サンプリングの不備,そして物理的制約が主因であるとしている.多様な回帰問題においても回帰平面である説明変数行列の果す役割が推測の側面で本質的であり,その振舞は鋭敏である.したがって,この説明変数行列,とくに準共綸陛の問題は避けて通れないものとなる.本論では,回帰における多重共朧匪の問題を準共線性の問題として整理し,従来の対応と異なり,悪条件の問題として位置づけることなく功罪両面について論旨を展開する.とくに,準共線性の特性を積極的に活用することが,モデルの妥当性確認に有用となることを主張する.2節では回帰モデルを与え,併せて悪条件の問題をとりあげる.3節では準共線性の問題を診断・治療の視点から整理する.4節では非直交性の影響を緩和する視点に立ち,従来の枠組の中で基軸となる最小二乗推定量の代替として縮小推定量を導入する.ここでは,3回帰問題をとりあげ,準共綸注の影響を検討する.第1の問題では回帰係数の最小二乗推定量を凌ぐ偏推定量の構成,第2では標的母数に関する先験情報の活用か否かの二律問題を有する予備検定推定量の構成,第3では影響力のある観測値の検出統計量の構成について考察する.5節では説明変数行列が回帰問題に対し決定的役割を果すことに留意し,準共線性に結む若干の疑問と示唆を提示する。"}, pages = {71--77}, title = {回帰における準共線性}, volume = {40}, year = {1994} }