@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00002381, author = {坪井, 眞里子}, issue = {61}, journal = {名古屋女子大学紀要. 家政・自然編, 人文・社会編}, month = {Mar}, note = {初等教育において、歌唱指導は最も身近で豊かな情操をそだてるのに不可欠なものである。 日本歌曲につながる初等教育課程の唱歌の指導にあたり、歌曲の成立、分析を行うことで指導 への糸口を導きだすことを目標の一つとする。  日本歌曲成立(芸術歌曲)においてもっとも重要な役割をはたし、その芸術性を高めたのは まぎれもなく山田耕筰である。山田は日本歌曲というジャンルを全く意識せず、世界的な視野 から独自の歌曲の世界を作ろうとした。山田がベルリン留学時代大きな影響を受けた、リヒャ ルト・シュトラウス(R. Strauss)、クラウディオ・ドビュッシー(C. Debbussy)、帰国の途 中ロシアで出会ったアレクサンドル・スクリャービン(A. Scriabin)等、それぞれ当時の音楽 家の音の響きは山田のリート(歌曲)に取り入れられ、みごとに融和している。  音楽の初等教育における重要な位置を占める歌唱指導につながる歌曲の成り立ちを、山田が 影響を大きく受けたドイツ・リート(ドイツ歌曲)”Deutsches Lied”の中から探っていく。分 析と定義そのスタイルを体系的に分析していくことにより結果的には日本の歌曲のルーツの一 つを探求するものである。ただし本稿はその始めのとりかかりとする。  また音楽と詩の結びつきは、ドイツ・リートをより芸術性の高いものへと結び付けていく為 の不可欠なものである。詩や文学、思想によってリートの形式はより発展した形へと変化して いくこととなる。  本稿ではリートの原型を見いだし、歌曲と呼ばれるものを深く理解するための構造上の考察 を行うものである。ドイツ歌曲の例を挙げ分析、検証していくことにより、ついては歌曲指導、 声楽的表現の必然性を導きだしていく為の、1つの指針にしたいと考える。}, pages = {311--322}, title = {ドイツリートの定義、及びその手法と体系的考察}, year = {2015} }