@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00000902, author = {谷, 由美子 and 青木, みか and タニ, ユミコ and アオキ, ミカ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "1)白ねずみに標準固型飼料(C群)と蔗糖・ラードからなる合成飼料(S群)を投与し,各群にアルコール投与のもの,さらにこれに絶食処理を負荷したもの等,食餌を異にした6群についで飼育5週間における生育をしらべた場合,体重増加率はC群がS群より高く,両群ともアルコール投与によりわずがに低下した.アルコール投与群は総熱気の33~48%をアルコールで補給する結果となった.2)内臓諸臓器の体重に対する重量比は,標準固型飼料,水投与のC_1群を100として他の5群と比較した結果,S群はC群よりエネルギー摂取量が少ないにもかかわらず体脂肪が多く,脂肪代謝の異常が推察された.心臓,肝臓重量の体重比率は6群間に有意差を認めなかったが,アルコール投与と絶食処理で脾臓と腎臓重量がやや低下した. 3)S群の血清中性脂肪はC群の約2倍に達し,2群においては水投与群に対してアルコール投与で1.3倍になり,これを絶食処理した場合1.9倍に増大したが,摂取エネルギーが少ないにもかかわらず,蔗糖,アルコール投与,絶食処理が血清中性脂肪を顕著に増加させることは興味深い.肝の中性脂肪も同様な傾向を示し,S群はC群の2.2倍に達し,アルコール投与と絶食処理のS_3が最高値を示した.アルコールの脂肪誘発作用は低栄養によって促進されることが示唆される.4)血清コレステロニルはアルコール投与で1.4倍に増加することを認めたが,肝のコレステロ-ルは6群間に有意差を認めなかった.血清総脂質もS群がC群の1.8倍,肝の総脂質も1.3倍に達し,アルコール投与と絶食処理により顕著に増加した.5)GPTはC群,S群ともアルコール投与と絶食処理のC_3, S_3が高く水投与の1.6倍に達し,絶食時に与えるアルコールによって若干の肝機能障害を誘発したものと考えられる. 以上の実験結果より蔗糖投与によって血清,肝の中性脂肪が増加し,アルコール投与と絶食処理でこの現象はさらに増悪することを認め,蔗糖の過剰摂取と空腹時のアルコール摂取などが高脂血症を誘発し,循環器障害の一因となる可能性を考察した."}, pages = {1--7}, title = {食餌蔗糖とアルコールの血清脂質および肝脂質に及ぼす影響}, volume = {23}, year = {1977} }