@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00000936, author = {古川, 智恵子 and 泉田, 幸子 and フルカワ, チエコ and トヨダ, サチコ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "以上動作時の着心地に彩管を及ぼす部位と袖構成との関係を検討し,次の結果を得た.1.着心地に影響を及ぼす部位である腋下部の動体計測値の中で,正常立位姿勢時と比較して最大伸長差がみとめられたのは, 180°上肢上挙時の胴囲線脇点より腋窩中点を通る手首点までの,(ニ)の計測値で伸長差15.5cm, 25%の伸長率であり,110°前屈時(ホ)の計測伸長差は13.7cm, 22%の伸長率がみとめられた. 2. 180°上肢上挙時における袖機能順位は,a型が最も機能性がよく,次にb, d, cの順位にみられたが,人体と袖の構成との関係要因についてみると,a型袖は腋下部の作業衣計測値と180°上挙時の,人体計測値との寸法差,すなわち皮膚面と衣服とのずれ寸法差が,4作業衣中最小差である.又袖構造上では,腋下から袖下ヘタテ布10cm幅のマチ布がひと続きに真直ぐに縫合され,腋窩に伸長規制の縫目がないことと,上挙時の機能障害要因である袖山寸法が,最小寸法で構成されている.又上挙時腋下の伸長に対する不足寸法は,袖口がゴム形式構成のため,袖口下りの対応が容易に可能であり,被服人間工学上,よく配慮されている点などが,機能性につながる最適要因であると考えられる.その他の袖型においては,上挙時の規制要因である袖下腋下の寸法差及び袖山寸法は,b,c,dの順位に大の傾向がみられた.中でもc型袖は袖口形態が,カフス式構成のため,上挙時腋下の伸長に対する不足寸法の対応が困難で,作業衣としてはこの点が,最大不適合であると考えられた. 3. 110°前屈身姿勢における袖機能順位は,b型が最もよく,次にa, c, dの順位にみられた.人体に適合する被服は,腋下部の伸長と同時に背面の伸びにも適応出来うるゆとり量が加味された構成でなければ,適合は満足出来ない.したがって,人体を包んでいる袖部と身頃部との有機的相互作用により,機能が発揮される.上記の観点から,この部位の人体と作業衣の計測伸長さの最小寸法であるb型普通袖が,着心地が最も良く,次にa, c, dの順に寸法差の大の傾向が見られた.又構造上では,b型は背面ヨークが前報で述べた通り,人体適合位線で設定され,機能量も最適寸法で構成されているためで,a型は前屈時には,後背部襠角の縫合部に力がかかり,縫目が破断しやすい状態となる欠点がみとめられた.又c型ラグラン袖は,背部に切替線がなく,袖口がカフス形式になっているために,上肢の動きに伴なう袖丈の調節が容易に出来ず,機能が劣る.次にきもの式袖d型は,どの体型にも合うが,上肢上挙,前屈身動作には,袖付寸法が長く身八つ口開口部がないため,袖付止まりの位置に力がかかり,動作が規制されて不適である.以上,袖の構成形式の異なる代表的既製作業衣4種につき比較検討したが,作業衣購入の場合には,胸囲寸法,背幅のゆとり量,袖の構成形式,デザイン,素材等をよく吟味し,寸法的に大は小をかねる式の考えではなく,動的機能にかなった適切なゆとり量の考慮されたものを,選択購入すべきであると考える.終わりに本研究に被験者として御協力下さった,本学家政科被服コースの学生に感謝の意を表します."}, pages = {39--43}, title = {婦人農作業衣に関する研究(第5報) : 動作時の着ごこちに影響を及ぼす部位の検討}, volume = {24}, year = {1978} }