@article{oai:nagoya-wu.repo.nii.ac.jp:00000989, author = {古川, 智恵子 and 豊田, 幸子 and フルカワ and トヨダ}, journal = {名古屋女子大学紀要, Journal of the Nagoya Women's College}, month = {Mar}, note = {P(論文), "大裁女物浴衣及び袷長着の既製和服における,身丈・袖丈・裄丈のサイズ構成について調査し,次の結果を得た.1.身丈は10サイズ以上の分布がみられたが,若・中・高年ともに,155cmの構成が最も多く,次に160cm,158cmの順位であり,以上の3サイズで全体の約70%以上をしめている.低率を示したサイズは153cm, 156cm, 150cm, 152cmであった.既刊和裁書における身丈の割出し方は,身長と同寸法が体型に適合する身丈寸法として高率を示した.工技院資料による20才女子標準体格の身長は約155cmであり,既製和服での高率を示した155cmの身丈と同寸法で,妥当である.中・高年向においては,身長に対して約4~5cm長の身丈155cmが高率を示した理由として,(1)若・中・高年の加令につれて,ローラー指数は大きくなる傾向を示し,中・高年の肩の厚みに要する寸法をアルファーとして身長に加算するため,若年と同寸法の身丈となると考えられる.(2)量産サイドからは,多サイズにわけて裁断する事は,手間がかかり,能率も悪く,裁断コスト高になる.以上の理由から,量産サイドでは広く不持定多数に適合する身丈寸法として, 155cmを多く採用しているものと考える.2.袖丈では49cmが最も多く,次に47cm, 50cm, 46cmに分散してみられた.既刊和裁書での袖丈の割出し方法は,身長との比率で計算する方式がみられ,体型適合寸法の若年向では身長/3,中年向では身長/3- 3~4 cm, 老年向では身長/3~5~6cmが多くみられた.既製和服についての身丈・袖丈の関係では高率を示した155cmの身長/3は約52cmとなるが,袖丈49cmが最も高率を示した.これは中・高年向には妥当な寸法と考えられるが,若年向にはやや短かい寸法と考えられる.この理由として従来からの慣習サイズの袖丈は,1尺3寸(49cm)がよいという固定観念があるために,量産サイドもこの袖丈寸法を広く採用しているものと考えられる.3.裄丈は61~68cmまでの11サイズの分布がみられた.最も高率を示したのは64cmで,次に65cmである.裄丈を構成する袖幅と肩幅の関係は肩幅より袖幅が2cm広いグループが最も多く26%,ついで1cm広いグループが21%であり,その他13グループに広く分布してみられたが,全体では袖幅を広くする方法が68%をしめた.既刊和裁書の調査結果では,肩幅より袖幅を1cm広くする方法が高率を示したが,既製和服の実態では肩幅より袖幅が2cm広いグループが最も多くみられた.この理由として,今日の若年層の体型を考慮し,裄寸法を長くかつ身幅を適合した寸法にする為には,袖幅を肩幅より広く設定した方が,袖付の傾斜も少なくて仕立ても容易であり,身幅には支障なく出未るために,量産側は一般向の既製和服寸法として,肩幅より袖幅が2cm広い寸法を採用しているものと考える.以上の理由からこの方に妥当性があるものと思われる. 本学学生の裄寸法計測値は, 66.5cmであり,既製和服寸法に高率を示した裄寸法の64~65cmに対し1.5~2.5cmの不足がみられた.以上今回は既製和服の丈寸法について検討したが,引続き次報では幅の構成寸法と体型との関連性について調査検索し,報告する."}, pages = {25--33}, title = {和服に関する研究(第2報) : 既製和服の丈寸法と体型との関連}, volume = {26}, year = {1980} }